概要
秋の家電・家具市場でひときわ大きな反響を呼んだのが、AladdinとTANITAが手を組んだ共同開発トースターだ。10月21日に発表されたこのモデルは、魚専用メニューを搭載するという異色の仕様で、焼き魚という家庭料理の定番に真正面から挑んだ点が話題を呼んだ。健康をテーマにしてきたタニタと、トースター専業で存在感を高めてきたアラジンという組み合わせ自体が、異業種コラボとしての意外性を持っていた。単なる新色展開や機能追加ではなく、「誰のためのどんな食卓を作るか」という発想から生まれた商品設計が、家電系ニュースの中でも突出した拡散力を見せた理由だろう。
詳細
このトースター旋風と並行して、インテリア業界全体でも新作ラッシュが続いた。LOWYAは10月20日にジャパンディスタイルの新シリーズを発表したかと思えば、わずか2日後の10月22日にはコンパクト家電まで打ち出し、短期間で二度も話題を作るという珍しい展開を見せている。デザインと機能性の両輪で攻める姿勢が、ブランドとしての勢いを感じさせた。海外発のデザイン家具勢も負けていない。HAYは10月23日、日本初披露となる新作チェア2種を発表し、北欧デザインファンの関心を一気に集めた。Arperは日本拠点設立10周年という節目に合わせてイベントを開催し、新作のAomとCariを初めて披露することでショールーム来場者の注目を独占した。イタリアのRoche Bobolisも10月16日に新作のモジュラーソファを公開し、デザイン感度の高い層を中心に拡散が進んでいる。家電分野ではCOMFEE'がAmazon限定のインバーター搭載冷凍庫シリーズを10月21日から23日にかけて展開し、実際の発売・販売というニュースの強さで存在感を示した。A-Stageが手がけるRe・Deブランドは10月30日発売の温度調節ケトルの予約を開始し、デザイン家電ファンの間で早くも話題になっている。国内の定番ブランドBRUNOは家電専門メディアの10月記事一覧の中で新色展開を継続的に露出させ、派手さはなくとも安定した存在感を保ち続けた。そしてStellar Worksは10月22日、青山に新たなショールームを開設し、ホスピタリティ空間向け家具ブランドとしての認知を一段と高めている。
まとめ
こうして並べてみると、今秋の住まい関連市場は「健康」「デザイン」「実売」という三つのキーワードが同時に走っていることが見えてくる。アラジンとタニタのトースターのように生活密着型の機能提案が話題を呼ぶ一方で、HAYやArper、Roche Boboisのような海外デザインブランドが日本市場への投資を強めている構図も鮮明だ。LOWYAやCOMFEE'のように国内外のブランドが短いスパンで次々と新商品を投入していることからも、秋の住環境リニューアル需要がいかに活発かがうかがえる。価格帯もジャンルも異なる顔ぶれが同時に注目を集めている現状は、消費者の住まいへの関心が機能性からデザイン性まで幅広く分散していることの表れと言えるだろう。